冬の只見線を撮りたいと思って、会津宮下駅で降りた。
電車から降りて電車の写真を撮るなんて不思議な話だが、
第一只見川橋梁というアーチ橋を渡る只見線の写真を撮りに、鉄道ファン以外のたくさんの人が来ているらしい。
中でも冬のシーズンは人気で、わざわざ只見線を目当てに訪れる外国人観光客もいるらしく、
一緒に会津宮下駅で降りた台湾人らしき観光客もいた。
現在地から第一只見川橋梁ビューポイントまでのルートを確認。
改めて、結構遠いなあ、と思うけれど、
日ごろの運動不足を解消すべく、いざ出発!
ビューポイントには道の駅尾瀬街道みしま宿が隣接していて、
少し時間があったので立ち寄ってみた。
中には会津地鶏の親子丼やそばを食べることができる食堂や
三島町の伝統工芸、網み組み細工や会津桐のグッズ、
地場産の加工品や農産物が並ぶショップコーナーもある。
入ったときには気づかなかったけれど、
入口にはなんと、ビューポイントに登る人のための長靴が。
素敵なおもてなしだなぁ。
ビューポイントはさらにこの木道を登ったところにある。
息は白いし、指先は冷たいけれど、
真っ白な雪があると、ついつい遊びたくなってしまう。
思っていたよりも木道は長く、
日頃の運動不足が発揮されてしまったのかぜえぜえと息が上がった。
ビューポイントにたどり着いた頃には筋肉痛の気配が…。
きれいに整備されたビューポイントにはベンチも置かれ、
カメラを持って、私より先に登っていた人も。
そしてまた、さらに木道を登っていく人も……。
ビューポイントにはB・C・Dの3か所があって、
足も辛いし、今回はCで撮ってみることにした。
ガタンゴトン、と電車の音が遠くから聴こえてくる。
心臓がドキドキしてきた。
雄大な自然の中、橋の上を電車が走っている風景はまるで映画のワンシーンのようで、これが日常だなんて、なんだか信じられない。
周りが一斉にシャッターを切り始め、私もあわてて写真を撮り始めた。(ううっ・・・電車が少しぶれちゃってたのが残念)
駅から遠いし、カメラは重たいけれど、それでも来てよかったなと思える絶景だった。
写真だけこの壮大さとワクワクは伝わり切れてない気がしてもどかしい。
春夏には新緑、秋には紅葉と景色が変わるのもいいところ。
写真もちょっとイマイチだったし、これはリベンジしないわけにはいかない。
さて、また駅に戻らねば。
あとは帰るだけだし、只見線も見ることができたし、
帰り道は行きよりも短く感じた。
駅に向かって歩いていると、
行きは気が付かなかったユニークな名前の看板が目に入った。
その名も「アーチ三兄弟」!詳細は書いていなかったが、
辺りを見回すとその、アーチ三兄弟へとつながる案内と小道を発見した。
一体だれがネーミングしたんだろう。
気にならないわけがない。
小道を進んだ先にはまた看板が。
なるほど。アーチ三兄弟の謎が解けた。
三つのアーチ橋を兄弟に見立てたのか。由来を知るとかわいい。
うわっ!なにこれ楽しい!
なんでも三つのアーチ橋が一つのファインダーに重なって見えるのは日本でもここだけなんだとか。
橋を車が通るだけでもおもしろい。しかも、長男は只見線のアーチ橋ということで、
時間を合わせればここでも只見線が見ることができてしまうのだ。今度はこっちで只見線を見てみようかな。
雪と時間を気にして歩いていたせいか、
何もないように見えた道だったけれど、
看板や標識に気を配りながら歩いてみると、
思わぬ発見がごろごろとあった。
会津桐で有名な三島町のマンホールは桐。
お店や家にはみんな屋号がついてる。
駅前の通りは「びおたん通り」。
駅のすぐ近くには三島神社が。
びおたん通りの名はこの「びおたん清水」からきてるらしい。
なんと、線路を渡っていく神社!
朝から沢山歩いて、そろそろ座りたくなってきた。
お腹も減ったし、何か美味しいものが食べたいな。
近くにカフェはないか。
そんな時に見つけたのが、駅から徒歩5分のカフェ「Sampson」。
薪ストーブと照明があたたかい店内。
木でできた椅子やテーブルは手作りだろうか。
カウンター席にはiPhoneの充電器が。ありがたい。
メニューはというと、地元の食材を使ったものばかり。
どれも美味しそう困ってしまう。
(メニューは写真をクリックすると拡大できます)
わたしが注文したのは照り焼き親子丼。
会津地鶏が柔らかい!
おすすめ通り温泉卵を崩して、
かき混ぜて食べるのがおいしかった。
ランチメニューはうれしいスープ付き!
早戸温泉の温泉水を使用したスープはまろやかな塩味の中に温泉の風味が・・・不思議な味だけど、なんだかやみつきになっちゃう!
照り焼き親子丼・・・770円
三島町は会津地鶏で有名。
早戸温泉の温泉水で作った温泉卵と、
早戸温泉の温泉水入りのスープ付き
お芋のあったかアイス・・・300円
コーヒー (ホット)・・・・・250円
温かい大学芋とつめたいバニラアイスの相性はばっちり!
アイスがじゅわっととけていくのがたまらない……
寒くなってきたらコーヒーを飲んで。
切り株のコースターもかわいい。
あったかアイス。っていう名前も素敵。
外は寒いけれど、お店や人は暖かい、三島町のよう。
他には、つるの湯ラーメン、からあげプレート、チキンカレー・・・次は何を食べようかなぁ。
店舗はもともと、店主・菅家さんのおじいさんの家具屋だったそう。
SampSonという名前の由来が気になって尋ねると「名前を付けたのは私ではないんですが、画家で俳優のウィル・サンプソンの田舎を愛し、田舎に生きるというスタイルに憧れをもったことから名づけられました」と教えてくれた。
「SampSonと山村ってちょっと語呂が似てるところもあって」と。言われてみるとたしかに。
株式会社Sampsonは「山村社会に革命を」と2017年に誕生した地域密着型の会社で、カフェや居酒屋以外にも御用聞き事業やアウトドア事業も行っているんだとか。
SampSon
〒969-7511 福島県大沼郡三島町大字宮下居平3
0241-42-7242
平日12:00〜14:00
土日祝11:00〜15:00
定休日:木曜
帰り際、「夏にはキャンプに来てください」と声をかけてもらった。
なんでも、手ぶらでキャンプができるそうで、温かくなったら友達を誘ってキャンプもいいなぁ。
思わず長居してしまう素敵なカフェだった。
今度は何を食べようかなぁ。なんてことを考えながら駅に着くと、
川口行きの電車まであと10分。次は早戸温泉のある早戸駅に行く予定だ。
歩きながら自然に触れ、おいしいものを食べて、心も体もリフレッシュできたような気がする。
あなたもジンドゥーで無料ホームページを。 無料新規登録は https://jp.jimdo.com から